名古屋駅から約30分。定光寺駅はJR中央線沿線にある秘境駅です。
通常は無人駅で1時間に2本しか電車が止まりません。庄内川に沿った崖の山肌にへばりつくように駅があり、渓谷の風景が広がります。
春の桜、秋には紅葉。定光寺駅周辺は戦前より景勝地として賑わっていました。
昭和30年代からは旅館などが立ち並び、名古屋近郊の観光地として活気がありました。
自家用車の普及により、信州や飛騨など遠方の観光地へお客さんが流れるようになりだんだんさびれていきました。
東海自然歩道が整備され、遊歩道の散策や山登り、定光寺へ向かう坂道が斜度15度あり、ロードバイクの激坂マニアが訪れる場所でもあります。
廃墟 千歳楼
廃墟・心霊スポットとして有名な元旅館の千歳楼は1954年(昭和29)この地で開業しました。1994年(平成6)の最盛期後、バブル経済崩壊とともに徐々に来客数が減少し2003年(平成15)に倒産しました。
定光寺
徳川家康の九男で尾張徳川家初代藩主である徳川喜直のお墓があります。
義直は狩猟で定光寺周辺を訪れるうちに、この地の自然を愛し、生前の内に定光寺に自らの墓を置くことを決めたと言われています。
ちなみに尾張徳川家代々の菩提寺は建中寺で、定光寺は菩提寺ではありません。
急勾配の石段の階段を登り、門をくぐると国の重要文化財で室町時代後期の建築である本堂「無為殿」があります。秋の紅葉と相まってとても美しいです。
源敬公廟
その他の重要文化財は源敬公廟内にあり、拝観料は大人100円、小人50円です。
門や焼香殿などは外観保存のため、覆われていて、門の内側や建物のガラス窓から覗いて見学できますが、全く趣きがなく、義直のお墓である源敬公墓は草ボーボーでした。
定光寺公園そばの入口からせっかく石段をしんどい思いして登ってきたのにガッカリしてしまいました。
せっかくの歴史的な遺産なので、見せ方を工夫すればだいぶ印象が違うと思います。
徳川家の菩提寺である建中寺と比べるとかなり見劣りしてしまう印象でした。
展望台
展望台からの景色は遮るものがなくて美しく、写真では分かりにくいですが奥の方にうっすら見えるのが名古屋駅のツインタワーやミッドランドスクエアなどです。
滝カフェ
愛岐トンネル群の一般公開で散策した帰りに寄りました。
定光寺駅から廃墟の千歳楼を越え城嶺橋を渡り、そのまま真っ直ぐに定光寺方面へ徒歩15分ほどです。
ロードバイクの激坂マニアが訪れる斜度15度の上り坂につながる道は、思っていたよりきつく、カフェに着くまでずっと娘に「だまされたぁぁぁ‼︎」と言われてしまいました。ごめんっ。
定光寺方面の上り坂の途中ににある滝カフェ「薬膳茶 Soybean Flour at きらら」は隠れ家のような雰囲気の良いカフェです。
名古屋の喫茶店のようなお得なカフェではありませんが、訪れてみて、食べてみていろいろなことにこだわっているんじゃないかなと思いました。
景色と建物を楽しむ空間作りもステキだと思いました。
雑貨も扱っていて子供用のマスクを購入しました。
娘はりんごジュースとガトーショコラ、私はホットコーヒーとケーキ3種お試し(チーズケーキ、ガトーショコラ、エッグタルトのようなしっとりケーキ)を注文しました。
エッグタルトのようなしっとりしケーキはおいしいですがあまり好みではありませんでした。
チーズケーキは甘すぎずチーズの味が濃くて美味しかったです。
チーズケーキは本日のオススメになっていました。
ガトーショコラも味が濃厚で美味しく、娘は私のガトーショコラもほとんど食べてしまいました。
まとめ
名古屋駅から30分ほどで渓谷の風景、廃墟、おしゃれなカフェ、由緒正しい定光寺など日帰りで行けるのに秘境気分が味わえる定光寺駅。
春と秋の愛岐トンネル群の一般公開のついでに散策も良いですよ。
東山動植物園の紅葉もきれいですよ。合掌造りの家もあります。
名古屋近郊、岐阜県多治見市の国宝がある永保寺の紅葉とカフェについてはこちら
徳川園にあるカフェもおしゃれでステキです
愛知といえばコメダ珈琲店。
愛知といえばスガキヤ。2021年秋メニューラーメン4種食べ比べしました。