「河文」とは?
創業者河内屋文左衛門(かわちやぶんざえもん)は、清州越し(家康の名古屋城築城に伴う清洲から名古屋への都市移転)により名古屋城下町に移り住みました。
「河文」は「魚の棚通(うおのたなとおり)」にありますが、魚屋が軒を連ねた通りであったことが名前の由来で、江戸時代の通りの名前が現在も使われています。
魚の棚通で魚屋「河内屋」を開業し、尾張徳川家にその目利きを認められ、仕出し屋、料亭へと変遷を遂げました。
創業約400年といわれており、名古屋で現存する最古の飲食店です。
明治以降は中日本随一の迎賓館として、伊藤博文、吉田茂、田中角栄などの歴代首相や、ミッテラン元仏大統領など、国内外の要人が来訪。
数々の著名人たちに愛されてきました。
今回はこの歴史ある料亭「河文」ではなく、THE KAWABUN NAGOYAで2023年1月に食べたランチをレポートします。
THE KAWABUN NAGOYAとは?
2008年2月、名古屋最古の老舗料亭「河文」の敷地の一角にオープンしたイタリアンレストラン・結婚式場。夜はBARも営業。
建物は和洋折衷で大正ロマン風。
外観、中庭、店内の全ての雰囲気が統一感があり洗練されています。
白いちょうちんが目印。長者町通り沿い。
料亭「河文」の向かいにあるのはカワブンのブライダルサロンです。
レストランではありません。
事前予約
13時に訪れた時は、席はほぼ満席でした。
入口で名前を聞かれますので、予約をして行った方が良さそうです。
ホームページから簡単にオンライン予約できます。
KAWABUN'S LUNCH
メニューは下記の通り。
<Amuse:前菜の前のお楽しみ>
青のりがほのかに香り、モチモチの食感。
温かいうちにお召し上がりくださいと店員さんに言われたが、本当にその方がおいしい。
お皿に黒色の碁石のような石が敷かれていて、その上に盛り付けられている。
演出が秀逸。
<Appetizer:前菜>
- 富山県産氷見ブリ 吉田園 春菊
氷見ブリの一切れ一切れがとても大きく食べ応えある。
新鮮なブリの刺身は臭みはまったくない。
春菊ソースは苦味なく、さわやかな味わいに仕上がっている。
<Pasta:パスタ>
下記より1品選択
- 真鱈と嬬恋村ほうれん草のアーリオオーリオ
- 真蛸と魚介のプッタネスカ
細麺でトマト味。
バーブでさわやかさプラスされている。
タコはやわらかく、オリーブの食感がアクセントになっている。
- 生雲丹のクリームソース タリオリーニ (+¥500)
濃厚なウニのクリームソースがもっちりしたイカスミパスタとからみあう。
濃いけど、味がくどいわけではなく、もったり感がちょうど良くおいしい。
<Main:メインディッシュ>
- 国産豚ヒレ肉のサルティンボッカ マルサラソース
- 渥美ラスサーモンのレアソテー 焦がしバターソース
- 黒毛和牛のグリル パルミジャーノのインサラータ (+¥1,000)
和牛ステーキの焼き加減はレアでちょうど良い温かさ。肉も柔らかい。
辛子とわさびが混じったようなソースが牛肉ととても合っている。
<Dessert:デザート>
下記より1品選択
中から温かいチョコレートがとろ〜り溶け出す。
甘すぎず、ホットコーヒーによく合います。
- バスクチーズケーキ
バスクチーズケーキがやや甘めのため、付け合わせの生クリームは甘さひかえめでバランスが良い。
添えられたレモンピールは口の中がさっぱりして、チーズケーキの重さを感じず最後までおいしく食べることができた。
- 本日のジェラート
- パン/コーヒー・紅茶
ドリンク
下の2つを注文しました。
- 津軽産りんごのアップルジンジャー
ショウガの味もりんごの味も濃くておいしい。おかわりしました。
大人ぽい味のカクテル。氷で味が薄まる風味が落ちる。
アクセス
まとめ
おじゃましたのが1月だったため、現在はメニューが変わっています。
気になる方はホームページから現在のメニューを確認してください。
料亭の「河文」は一度は行ってみたい憧れの店ですが、敷居が高くなかなか行く勇気が持てません。
レストランの方は値段も店への入りやすさもいくらかハードルが下がり、気楽にとは言えませんが店の雰囲気、料理のおいしさ、接客の良さなど行ってみる価値があると思います。
名古屋城から少し離れますが、徒歩圏内(約15〜20分)ですので訪れてみてはいかがでしょうか?
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