お値段に関係なく、名古屋で和食を食べたいとリクエストされたら"ひつまぶし"をおすすめされることが多いと思いますが、名古屋らしいお値打ちな和食ならば「鈴波」の"焼き魚定食"をおすすめします。
名古屋マダム御用達で、隠れ名古屋めしである「鈴波」とはどんなお店なのか?
魚介みりん粕漬の焼き魚ランチを本店で食べてきました。
食レポあります。
お楽しみに。
鈴波とは?
名古屋名産、大和屋の守口漬でお馴染み、大和屋守口漬総本家の関連ブランドです。
大和屋の守口漬とは?
大和屋は昭和初期から続く、伝統ある漬物屋さんで、守口漬は愛知名産のご飯のお供です。
守口漬は守口大根を使用した漬物で、岐阜県や愛知県で食べられてきました。
漬物専用の大根は直径2〜3cm、長さ120cmと細長く身が締まって固いため、煮物などの料理には不向きです。
収穫した大根を二度塩漬けにして水分を抜いた後、二度酒粕に漬け込んで塩分を抜くと大根が柔らかくなります。
その後、酒粕とみりん粕を独自の割合で配合したものに漬け込んで味を調えていきます。
3年後、じっくり熟成された琥珀色の守口漬が完成します。
魚介みりん粕漬の秘密
大和屋が培った守口漬けのノウハウを生かして漬けられた魚介みりん粕漬は、魚の西京漬や粕漬と比べて風味が増して、上品な味わいになっています。
どんな秘密があるのでしょうか?
魚の加工は国内でも海外でも機械切りが大半ですが、鈴波では一匹ずつ職人が手切り加工しています。
魚の繊維に沿って手切りした切り身は機械に比べて柔らかな切り口になり、焼き魚にすると身質が縮まずほぐれるような食感になるそうです。
素材にこだわり身質や脂肪などを考慮して、酒粕漬けに最も合うものだけを使用しています。
酒粕に甘口なみりん粕をブレンドすることでまろやかな味わいになり、酒粕の香りにより魚の臭みは感じません。
アクセス
大津通り、松坂屋と三越の中間地点にある三ツ蔵通大津交差点にあるGUCCI(グッチ)とZARA(ザラ)の間の道をまっすぐ約50メートル行ったところにあります。
大和屋守口漬総本家と鈴波は同じ通り沿いにあります。
営業時間
売店 10時〜18時まで
お食事処 11時〜14時30分まで(オーダーストップ)
定休日
年末年始
メニュー
売店に併設されたイートインのためたくさんのメニューはありません。
鈴波定食がベースで、それにさしみがついたり、寄せどうふがついたり、ジュースがついたりします。
- 鈴波定食 1430円
- 寄せどうふ付鈴波定食 1540円
- 季節のジュース付鈴波定食 1650円
- 銀だら定食 1870円
- さしみ付鈴波御膳 1760円
- 若いもとろろ付鈴波御膳 1980円
- ところてん付鈴波定食 1650円(季節限定定食)
- 海老真丈あんかけ付鈴波定食1595円(数量限定定食)
銀だら定食が1番人気です。
日曜日のランチタイムの混雑状況は?
12時50分頃来店、7組待ちでした。
売店の定員さんに番号札をもらいます。
13時30分頃入店しました。
雑穀米はすでに売り切れでした。
本日の選べる小鉢のきゅうりの酢の物は13時には売り切れて、切り干し大根煮のみになりました。
隣接する鈴波姉妹店の六行亭は閉店?したようです。
六行亭のお弁当が鈴波店頭で販売されていました。
実食レポート
店内は落ち着いた雰囲気です。
コロナ対策のためパーテーションでしきられています。
今回食べた定食
銀だら定食 1700円
海老真丈あんかけ定食1450円
海老真丈あんかけ、小鉢、黒豆、漬物、粕酢
鈴波定食の本日の焼き魚は鮭でした。
個人的に鮭はあまり好きではないのですが、臭みも抑えられており、脂がのっていました。
銀だらは身がふっくらして脂がのっていて安定のおいしさでした。
鮭も銀だらも切り身が大きく、身がほぐれるようにとれて食べやすかったです。
家庭で焼くと粕が焦げたり焼き具合がわからなかったり、なかなか上手く焼けないのですが、イートインで食べれば、おいしく焼けていて満足感が増します。
今回は1番人気の銀だらより鮭の方がおいしく感じました。
焼き魚以外のメニューもこだわっています
焼き魚に合うごはん
新潟県の牧は豪雪地帯で、きれいな水、水もちの良い土壌、寒暖差のある気候でおいしいお米が育つ条件を兼ね備えています。
甘味、うまみ、つやがそろったみりん粕漬けにあうご飯です。
おかわり自由なのもうれしいところです。
八丁味噌の赤だし
かつおダシが効いていて味噌のコクを感じます。赤だしは味が濃いわけではないんです。
コクがあるんです。
丹波黒豆
丹波産の大粒の黒大豆で甘すぎず、ふっくらもちっりした食感です。
漬物
守口漬、白菜の浅漬、しば漬がたっぷり盛られていました。
お口直しにも、ご飯のしめにもピッタリでした。
今まで守口漬は食べず嫌いでしたが、程よい歯応えと、うまみのある味わいで好きになりました。
苦手なたくあんとは全然違いました。
飲むお酢(ノンアルコール飲料)
3年熟成の酒粕を原料にした粕酢に様々な果汁を加え飲みやすくしたお酢ドリンクです。
お口直しにいただきます。
今回はさわやかな味のゆず粕酢でした。
海老真丈あんかけ
ふっくらしていて、出汁のきいた餡がかけられています。
上品で好みの味でした。
本店以外の店舗情報
本店はお昼のみの営業ですが、松坂屋店は11時〜19時まで1日中営業しています。
その他の店舗は16時半から夜の営業をしています。
夜でもお値段そのまま、ランチ価格で食べられるのでうれしいですね。
まとめ
売店で魚介みりん粕漬けを贈答用にと購入すると一切れが700円〜1000円、高いものだと2000円ぐらいします。
おいしい魚介みりん粕漬に、こだわりのお米を美味しく炊いた、おかわり自由なご飯。
本場名古屋を感じさせるコクのある赤出し。
本家大和屋守口漬総本家製のお漬け物。
ふっくら炊き上げた黒豆。
お口直しの飲むお酢。
これだけついて1500〜2000円というのはかなりお値打ちなのではないでしょうか?
食べてみたくなってきましたか?
名古屋にいらしたら"隠れ名古屋めし"の「鈴波」の魚介みりん粕漬の焼き魚定食もお忘れなく。
名古屋めしといえばこちら
暑い名古屋の夏といえばころきし(冷たいきしめん)
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